猿の歯
こんにちわ、スタッフの勝場です。
今回は人間の祖先である猿の歯について紹介します。
人間の歯は上下14本ずつ28本あり、親知らず4本を含めると全部で32本ありますが、
みなさんは猿には歯が何本あるかご存知でしょうか。
実は猿の歯は人間と同じように32本あるのです!
本数もみためも似ていますが、人間の歯と違うところは「犬歯」です。
猿のなかには、オスとメスで犬歯の大きさに差がある種別があります。
ゴリラはメスの犬歯よりオスの犬歯のほうが大きく発達しています。
これはメスを圧倒させる役割を持っていて、オス一頭メス複数頭で群を作る単雄群の猿にみられる特徴です。
チンパンジーやニホンザルなどの、オス複数頭メス複数頭で群を作る複雄群の猿は
単雄群の猿に比べてより大きく太く発達しています。
オスが複数いるのでメスを奪い合ったりリーダーの座を奪いあったり等単雄群に比べ群のなかでの戦いが多いので、
敵を威嚇し傷つけるために犬歯が強大に発達しているのです。
どのくらい大きいのかというと、、、、、
(歯の豆辞典-歯科人類学のススメ-より)
このくらい大きいんです!!!!!
単雄群・複雄群のほかに、オス一頭メス一頭で群をつくる家族群に属する猿は
ほぼ変わらないそうです。
群のなかに敵がいないため、争う必要がないからでしょうか?
動物の歯は敵を威嚇したり、自分の強さをアピールする役割も持っているのですね。
人間は言葉や頭脳で自分をアピールすることができるから、猿から進化する過程で
犬歯が退化したのではないか、と思いました。
食べるため、敵に勝つため、生きるため、、、、
人間にとっても動物にとっても歯はかけがえのないものだな、と実感しました。